茶畑2年目 茅を入れました。

江田集落

トラックに積んでいるモノ。

何だかわかりますか?

”茅”です。

徳島県西部(主に木屋平や祖谷)を中心に根付いている伝統農法として重宝されている”茅”

この茅を”コエグロ”という形にし、春先まで乾かし、細かく刻んだ茅を畑にまくと

良質な肥になります。

※これがコエグロ。茅を束ね、三角錐のように積み上げます。中心には、木の杭がある。


江田では、10月中旬頃刈り取り、コエグロにすると栄養価の高い肥料になるとのこと。

また、ヨシ茅は油分があるため、土に混ぜたとき、土と茅の間に隙間が生まれます。

※この隙間に、空気が入り、水の通り道(通水)が生まれ、水はけがよくなると言われます。


さて、昨年から取り組んでいる”茅”堆肥。

僕が管理しているお茶畑に引き詰めるには、この軽トラ10杯分は必要。


この作業が思った以上に重労働でした。

まず、茅をトラックまで運び、乗せ、茶畑に降ろす。

降ろしたあと、”こみきり”という道具を使い、大体20cm感覚に細断する。

※コミキリ(裁断機)


茅は、誰もが口を揃えて”良い肥じゃ!”と言いますが

この過程を経験すると、長く続けるにはそれなりの覚悟が必要。


それでも、この茶畑では3年間”茅”を入れ続け変化を見守ると決意したので

重労働だろうが、一人でやろうがしっかり敷き詰めます。

※茶畑の全景

※稲藁を引いたレーン

※茅を敷き詰めたレーン


1年前に敷いた茅は、地表2cmに良質な土をつくってくれました。

手に取り匂いを嗅ぐと、不快な匂いは一切なく、ほとんど無臭です。

森の中の香りに近いのかな。


今年で2年目、茶木の変化も見え始めてます。

色艶もよく、病気にもかかりにくくなっています。


今年のお茶摘みが楽しみです。


【過去のpost】

●5年前の茶畑

●1年前に茶畑


神山町地域おこし協力隊 / 植田彰弘

江田集落の暮らし

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