手植えから感じる地域の”手間替え”とは
江田集落
●「協力隊期間中は3年間手で植えて、手で刈り取ろう」
自分の中で一つの目標を決めて見ました。
せっかく機械が入りにくい場所で田んぼをするなら場の利を生かした作業があるはず。
なんでも効率化を優先させるよりも、あえて非効率(手間)を意識し作業してみる時間を
大切にしてみようと、この3年間田んぼに携わってきました。
非効率を意識した作業に携わると、一人の無力を感じると共に、人と人が手を加え
力を出し合って”手間”をかける大切さが身に沁みて感じられます。
1人が2人になり、2人が4人になる。
何でもかんでも、作業効率を徹底し、仕事をこなしていた東京時代では考えられない
時間の使い方ですが、この手間に大きな魅力を感じたのも事実です。
●「地域に残る”手間替え”の文化」
※2017年度の田植え人の手や足がたくさん入る田んぼは気持ちがいい
ちなみに題に記した「手間替え」とは
【手間替え】
農村などで、労力を貸し合うこと。助け合うこと。結ゆい。
機械化が進む前の農村では、己の作業以上に身近にいる暮らしを支えていく時間が多かったと、お父さんやお母さんの話から伺えます。
機械の導入で、個人での作業が可能になり効率化を意識し、お互いが支え合う暮らしが失われつつ里山の暮らし。
生きる上で大切な”何か”が確実に無くなっていくのが、里山にいると肌で感じられます。
※江田集落に住む「守さん」
9年前に江田集落で棚田再生事業が始まった時の講師役も勤めていた。
神山町でもこれが該当する地区が出て来ているのも事実。
僕が携わっている”江田集落”では、出役作業をはじめ、
集落内で”手間替え”を通じ暮らしを支え合っている時間が根強く残っています。
江田集落で暮らしたい!と思えた大きな理由は、この”手間替え”の文化とそれをおこなっているみなさんの”人柄”が魅力的だったからです。
手間替えをしていると、普段話す機会が少ない人ともゆっくり話せたり、みんなでご飯食べたり、休憩した際に、四季の情報や皆さんの健康状態も把握できます。
このコミュニケーションが保たれているからこそ、僕ら移住者や地域の若い衆が普段感じることのできない文化や技術に触れ、世代を超えた時間の継承を可能にしているはずです。
移住者にとっても、地域の人と仲良くなれる絶好の機会。
一人で自然と向き合う時間も大切なこと
みんなで声を掛け合い、時間をかけながらも丁寧に仕事をこなす時間も同じく大切
どっちが良いとか悪いとかじゃなくて
どちらも必要な時間。
そこに自然と、お金や人、ものが付いてくると気持ちがいい場所になるんでしょうね。
今年田植えをお手伝いしてくれたみなさん
本当にありがとうございました!
活着が済んだら、いよいよ草抜き(修行)の日々です。
神山町地域おこし協力隊 / 植田彰弘
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